地中熱ポテンシャルマップ

地中熱利用を進める際に
計画地の地中熱の適性はどのように評価してゆくのでしょうか。


全国どこでも均一な特性が確保できれば簡単なのですが、
実は地域ごとに違いがあります。

この地域ごとの特性を決定づける要素は多様で
簡単に判断できないこともよくあります。
その結果、土壌の熱伝導率が平均の半分であれば地中最熱杭の本数が二倍必要になる可能性もあります。

地中熱を導入するときの設計者の一番の悩みどころです。

TRTで土壌の熱物性値を実際に計測できればこれが一番信頼できる情報です。

しかし、検討の段階ではなかなかこのような測定を実施できないもの現実です。


そこで、計画段階では入手できる範囲内の参考データに安全率をかけて
熱が足りなくならないような設計をしていました。
実際に稼働させた場合問題は生じないのかもしれませんが、
もしかすると安全を見すぎて過大な地中採熱杭を用意してしまっているかもしれません。
この場合は、導入時の施主の経済的負担が大きくなり
ランニングコストメリットで計算する回収年数が長くなることが考えられます。

その逆の場合は、システムの運用に不都合が生じるなど深刻なトラブルの原因となってしまします。
何とか、事前に信頼できる確かな情報を入手してリスクを低減したいところです。


この問題解決をサポートしてくれるのが地中熱ポテンシャルマップです。



地中熱ポテンシャルマップは東京都のものが公開されていたのですが、
埼玉県、神奈川県なども先月独自のものを公表しました。
皆さんが住んでいる地域の熱伝導率が判るようにもなっています。

但し、あくまでも目安ですしそれぞれの取り組みごとの考え方にも差異があるようです。
統一した考え方で、全国の地中熱ポテンシャルマップが完成する日を楽しみにしています。


現状では計画後速やかにTRTを実施していただくことをお勧めします。


NPO地中熱促進協会では昨年度、TRT測定技術の基準書を作成しました。
技術基準書はネット上にも公開されています。
現時点で設計に生かせる最も信頼できる情報源です。


計画の進捗状況に合わせて使い分けられる情報が増えていることは良いことですね。
今後、国や自治体の実施事例が増えてゆき一般市民の生活にも直接役立つ機会が増えてゆくことを期待しています。

東京都ポテンシャルマップ ⇒こちら

埼玉県ポテンシャルマップ ⇒こちら

 地下水取水制限地域等  ボーリング柱状図 埼玉県地下温度データベース(試験運用中)

神奈川県ポテンシャルマップ ⇒こちら

TRTの技術基準書 ⇒こちら

TRT実施を検討されている場合は、ぜひアグリクラスターまでお問い合わせください。

地中熱をはじめとした、様々な未利用熱エネルギーの利用についてもコンサルティングいたします。
スタッフ一同、お待ちしております。



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