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アグリくまの大ぼうけん
その２
☆☆☆
ここはボクの生まれ育ったところ。
一面の厚い氷に覆われているよ。
この氷はね、体重２００キロの大人たちが大勢集まって
運動会をしたって割れないんだよ。
だけど………
ある日、突然氷が割れて海に落ちたんだ。
泳ぐのは得意だけど、突然だったからすごくビックリしたよ。
その話をお父さんにしたら
「地中温暖化が原因かも」って言っていたよ。
……「ちきゅうおんだんか」ってなんだろう？？？
たくさん考えた。
すごく考えた。
………Zzzzzzzzzz
いつの間にかねむちゃったみたい。
Zzzzzzzzzz
……おきて～
……おきて～
誰かがボクを呼んでる？？？
誰だろう？
お母さんの声じゃないし…
全然聞いたことない声だな～……
「ねえ！！起きてーー！！」
「うわー！！」
目を開けたら何かが浮かんでた。
「はじめまして！ぼく 地中熱妖精のチチュウ！よろしくね！」
「ちちゅうねつ………ようかい？？？」
「違うよ！！地中熱よ・う・せ・い！！
チチュウって呼んでね！」
「チチュウ？……きみはどうしてここにいるの？」
「きみが呼んだんでしょ？【ちちゅうなんなんだ？】って
じゃ！行こうか！！」
なにがなんだかわからないまま、チチュウと手をつないだ。
その瞬間
光に包まれて、目の前が真っ白になったんだ。
つづく
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